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Tokyo Punks



 おまえみたいなヤツが「ロック」なんて言葉を口にするから、「ロック」がすっかり軽くなっちまったんだよ。いちいちグチるなよ。グチからロックは生まれやしない。
 行政書士も然り。食えなきゃとっとと辞めちまったほうがいい。食うためにラーメン屋でアルバイト? 笑わせるなよ。金がなくても本業「行政書士」にしがみつけよと思う。「おかげですっかり炒飯を作るのが上手になりました」だって? 情けねえ。その間、行政書士で飯を食おうと思ってるヤツは、勉強してるんだよ。新しい知識をどんどん吸収してるんだよ。おまえとの差は開くばかり、俺たちの足を引っ張るなよ。
 しがみついているヤツは応援する。手助けも惜しまない。けど、逃げてるヤツは救えない。フリーターの肩書が恥ずかしくて行政書士が辞められないんだろ。「余裕ある人はいいですね」だって? アホか。俺だって余裕なんかありゃしない。必死なだけなんだよ。去年まで、いつも心にファッキン・キョウト。今はいつも心にファッキン・トウキョウなんだよ。(2015.6.11)

 ある意味、滑稽に映る。だからさ、真似したって駄目なんだってば。確かに後発組は有利さ。中身はいいとこ取りして、上位で検索されるよう金をかければいいだけのこと。けど、へっちゃらさ。立派なサイトを見せつけられたところで、脅威を感じるわけでもない。なぜなら、僕は既に半歩先を行っているから。けっして同じところには留まらない。それが食っていける秘訣なんだ。
 僕が今、見限ろうとしているジャンルに必死にしがみついているヤツらがこっけいに映るってわけさ。残り物、いくらでもやるよ。Thank you for Tokyo Punks. (2014.6.4)

 東京へ帰ることになった。自ずと母親との会話が増えた。ときに鬱陶しいのではあるが、あるとき、「あなた、またライブやりなさいよ」だってさ。今年50歳を迎える息子に対してだ。そんなに弾けた母親だったかなと思いつつ、僕は特に言葉を返すことはなかった。
 失ったものを取り戻すため、僕は今、背負っているものを捨てる。なんて、ちょっとかっこつけてみた。春がすぐそこまで近づいている。(2014.3.2)

 腐った街だと捨て台詞を吐き、この街をわずか数年で去ったある作家(俺に言わせればエセ作家)を認めやしない僕自身もまたこの街を去ることになろうとは思いもよらなかったことだが、その僕も悪口を吐きたくなるのはどういうことか。街を去るということは、つまりはそういうことをも含むのか。

 ただし、僕は街を悪く思っていやしない。この街、むしろいい街さ。ただ、いかんせん人間がどうだ。守らなければいけないものを守っているとの勘違いついでにいい気になってらぁ。もちろん、よそ者の意見に彼らは怒りをぶつけてくるだけだが。

 次に住む街。友などできやしないだろう。そこまで密着して住むことになるとは思えないから。女つくって、子供つくって、家族でもつくろうものなら話は別だが、そんな気は今のところありゃしない。ひとりで街を去るということは、再びひとりになるということ。覚悟? それもまたありゃしない。あればもっと楽な気持ちでいられるんだけどね。